バリエーション入門

1年間みっちりとロープワークを訓練し、クライミングをしっかり基礎から鍛錬してきた2年生のバリエーションデビューの日。アプローチのルーファイから岩場のフォロー引き上げまですべて一人でこなしてもらう。

もちろん、登り返し、自己脱出などは身についている。こうした技術がないメンバーを連れて行く山行は、当会では行っていない。

行き先は男山ダイレクト。

2年生は危なげなくすべてをクリア。先行パーティーがいたため、各ピッチで20分近く待たされた。つまり、ロープワークがスムーズで登りもアプローチシューズで滞りなくこなしていたので、待つ羽目になってしまったということだ。

本格的なバリエーションへと移行してもらう準備が整ってきた。

翌日は雨だったので、リードとして知っておくべきロープワーク、三分の一力やロープの出し方、応用のロープワークをシチュエーション別にトレーニング。この辺りはできない人にはバリエーションのリードを務める資格はないのだが、なにもできないままルートに取り付き、テロ行為につながるケースが多いので、当会ではきっちり確認を行う。

2年生は優秀ですべてのポイントを加点つきでクリア。今後の活躍を期待したい。