若手のためのクライミング講習会

 10月最初は講習会でスタート。

 小川山でみっちり2日間、クライミングの技術を補強する。

 2日目は各グループに分かれてマルチピッチへ。

 当会の新人は「春のもどり雪」から個別に技術講習に参加。

 講師スタッフ参加の私たちは講習生3名とセレクションを登った。

 ふだん自分たちでは登れないルートとのことで、良い経験にしてもらえたと思う。

 若者の笑顔が印象的な最終ピッチ。

 当会の新人はいつも私たちと登っているので、今回は他の指導者についてもらった。

 私たちも結構キツく注意しているつもりだが、他会の他のリーダーだと怒鳴られまくり。

 その剣幕にビビる一幕も・・・

 ウチの会員には「怒鳴られるのは命がかかっているから」と常々話しているのだが、頭が真っ白になって何を注意されているのか理解できない、ということもあったようだ。もう少し怒られることに慣れましょう。

 アルパインに一番向いていないのが、注意されたり怒鳴られたりすることを受け入れられない性格である。

 若い人は心に弾力があるので怒鳴られても理解が追いつく。

 個人差もあるようだが、まあ、だいたい50歳過ぎると認知能力に問題が出てきて学べなくなる。

 いくら教えても覚えられない。さらに覚えられないのは自分のせいだと思わない。

 挙句にビデオに撮るのだが、ビデオを見ても間違って覚えてくる。指摘しても直さない。

 こうなるとこっちの命が危なくなる。

 そういう人は勝手に登ってください、と言われてしまう。

 ネットの遭難事例を見ていると、懸垂失敗で24時間宙吊り、などとあったが、懸垂を教えたら登り返しとセットにするのが通例なので、宙吊りのままというのが普通の感覚では理解できない。あまりに情報が少なすぎて判断に迷うニュースが多いので、それぞれ確認を怠らないようにしましょう。